改訂新版 世界大百科事典 「アクトン」の意味・わかりやすい解説
アクトン
John Emerich Edward Dalberg Acton,1st Baron Acton of Aldenham
生没年:1834-1902
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
イギリスの歴史家。1月10日イタリアのナポリに生まれる。ドイツのミュンヘン大学で歴史を学んだのち、1858年よりイギリスに定住。下院議員(1859~1865)を務め1869年男爵に叙された。自由主義的旧教徒の代表で、教皇不可謬(ふかびゅう)性の教理を強く批判。1895年シーリーの後任としてケンブリッジ大学の近代史欽定(きんてい)講座担当教授となり、在任期間は7年にすぎなかったが、万人の首肯しうる純客観的な「決定的歴史」の可能性を固く信じて、学界に大きな影響を残した。彼の編集になる『ケンブリッジ近代史』叢書(そうしょ)はその信念の具体的結実であったが、彼自身はその刊行前に病に倒れ、1902年6月19日死去。叢書は死後に刊行された。
[松村 赳]
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