アシュリー(英語表記)Ashley, William James

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アシュリー」の意味・わかりやすい解説

アシュリー
Ashley, William James

[生]1860.2.25. ロンドン
[没]1927.7.23. ケント,カンタベリー
イギリスの経済史家,経済学者。オックスフォード大学卒業後,カナダのトロント大学経済学教授 (1885) ,ハーバード大学で世界最初の経済史教授 (92) ,1901年新設のバーミンガム大学商学部の商業史教授として帰国,翌年同学部長となり,学部の基礎固めと新時代の要請する産業指導者養成に尽力し,のち同大学副学長 (1918~25) 。ドイツ歴史学派の影響を受けたイギリス歴史学派の一人。経済史を経済学の基礎と考え,イギリス経済史,経済史学,経済思想史研究に多大の貢献をした。 02年に始る J.チェンバレンの関税改革運動でも有力な支持者の一人として活躍。各種の政府関係の委員会委員,諮問委員,統一党社会改革委員会委員などを歴任,26~27年イギリス経済史学会初代会長。また彼が編集した J.S.ミルの『経済学原理』はアシュリー版として有名。主著英国経済史及学説』 An Introduction to English Economic History and Theory (2巻,1888~93) 。

アシュリー
Ashley, William Henry

[生]1778頃.バージニアポーハタン
[没]1838.3.26. ミズーリ,クーパー
アメリカの毛皮商人,西部探検家,政治家。 1800年代初めミズーリにおいて事業成功。 20年同州最初の代理総督となり,24年毛皮会社を設立。アメリカ西部の毛皮取引に画期的発展をもたらすとともに,27年政界に入って西部開拓に多大の貢献をした。

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百科事典マイペディア 「アシュリー」の意味・わかりやすい解説

アシュリー

英国の経済史家。カニンガムと並び英国経済史学を確立。カナダ,米国の大学で経済学を教え,帰国後バーミンガム大学で商学史の教授となる。ドイツ歴史学派の影響をうけ経済史を経済学の基礎とみなした。統一党社会改革委員会委員。バーミンガム大学副総長をつとめた。主著《英国経済史と学説》《英国の経済組織》。

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367日誕生日大事典 「アシュリー」の解説

アシュリー

生年月日:1860年2月25日
イギリスの経済史家,経済学者
1927年没

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