アジア=アフリカ作家会議(読み)アジア=アフリカさっかかいぎ(英語表記)Conference of Afro-Asian Writers

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

アジア=アフリカ作家会議
アジア=アフリカさっかかいぎ
Conference of Afro-Asian Writers

アジア,アフリカの諸民族の友好と文化の相互交流を目指して開かれるアジア,アフリカ諸国の作家代表者会議。 1956年 12月インド人作家の呼びかけで,ニューデリーにアジア 17ヵ国の作家代表が集ったが,その際アフリカ作家代表の会議への参加が希望されたため,58年 10月アジア作家会議を発展的に解消,アジア=アフリカ作家会議として,ソ連ウズベク共和国のタシケントで開催された。参加国はインド,ビルマ (現ミャンマー) ,中国,パキスタン,アラブ連合,ソ連,ガーナ,日本など約 30ヵ国で,200人以上の作家,詩人,評論家,ジャーナリストが出席した。会議の目的には,反帝国主義,反植民地主義の旗のもとでの団結言論,表現の自由の確保や,文化,思想の自由な交流,平和の維持などが掲げられている (いわゆるタシケント精神) 。 61年東京で臨時大会が開かれたのに続いて,62年カイロで第2回大会が行われたが,中ソ対立が会議に反映して分裂の兆しをみせ,67年ベイルートの第3回大会には中国は参加しなかった。 88年には本部のあるチュニスで第8回大会が開催された。 92年現在 78団体が加盟している。機関誌"Lotus Magazine of Afro-Asian Writers" (季刊) を発行。東京には日本協議会がある。

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