アジア・太平洋放送連合(読み)あじあたいへいようほうそうれんごう

日本大百科全書(ニッポニカ) 「アジア・太平洋放送連合」の意味・わかりやすい解説

アジア・太平洋放送連合
あじあたいへいようほうそうれんごう
Asia-Pacific Broadcasting Union

略称ABU。アジア・太平洋地域の独立国の全国的な性格の放送機関が加盟する組織。1964年に設立、2023年現在40か国、53機関が正会員として、また準正会員として32か国・地域、62機関、準会員として27か国・地域、43機関が加盟している。設立の目的は、会員の利益保護、放送に関する問題の研究促進と調整、情報の交換、国の開発と教育の分野における放送利用の促進などで、これに基づいて、番組、ニュース、著作権、技術、研修などの面で会員相互の連絡や調整を行うほか、他機関との交渉窓口にもなっている。また番組の共同制作も行っている。番組コンクールを主催しており、優れた作品にはABU賞が贈られる。事務局はマレーシアにある。

[田村穣生・編集部 2023年3月17日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内のアジア・太平洋放送連合の言及

【放送局】より

…また,テレビ番組やニュースの中継のための国際ネットワークも組織されている。アジア・太平洋放送連合Asia‐Pacific Broadcasting Union略称ABU。1964年7月設立。…

※「アジア・太平洋放送連合」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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