アセトリシス

化学辞典 第2版 「アセトリシス」の解説

アセトリシス
アセトリシス
acetolysis

化合物R-XのXが,酢酸溶液中でアセトキシ基に置換される反応で,反応速度がR-Xの濃度に比例して一次速度式となるとき,この反応をアセトリシスという.R-X結合がイオン的開裂を起こしやすい場合,Xは陰イオンとなって脱離し,カルボカチオンを残す.このカルボカチオンが溶媒の酢酸と反応してアセトキシ基が結合する.β位に二重結合芳香環などがあるとき,極性溶媒を用いたときなどに起こりやすい.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

栄養・生化学辞典 「アセトリシス」の解説

アセトリシス

 糖や糖タンパク質糖脂質などの構造研究のため,ヒドロキシル基アセチル化して分解すること.酢酸-無水酢酸-濃硫酸混合物などが用いられる.

出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android