アダム,R.(読み)あだむ

世界大百科事典(旧版)内のアダム,R.の言及

【アダム兄弟】より

…イギリス新古典主義の代表的建築家,家具デザイナーの兄弟。父はスコットランドの著名な建築家ウィリアム・アダムWilliam Adam(1689‐1748)。兄ロバートRobert Adam(1728‐92)はエジンバラの北のカーコーディ生れ。…

【いす(椅子)】より

…18世紀後期になると,いすの脚は曲線のカブリオール脚から直線の先細り形に変わり,古典モティーフが装飾として採り入れられた。イギリスでは古典主義の建築家ロバート・アダムが背もたれに盾形・卵形・ハート形などの意匠を採り入れ,厳しい比例による古典様式のいすを流行させた。19世紀前期には古代ローマのデザインを採り入れたナポレオン1世のアンピール様式(アンピールは〈帝政〉の意)のいすが流行,この様式はイギリスではリージェンシー様式とよんで軽快なギリシア風のデザインを示し,ドイツ・オーストリアではビーダーマイヤー様式とよばれ,簡潔で機能性に富んだ形式として一般市民の生活に浸透した。…

【ジョージアン様式】より

…18世紀中期以降,ヨーロッパ大陸のロココ趣味の波が及ぶと,それに付随した中国趣味(シノアズリー)や,ゴシック趣味(ゴシック・リバイバル)などもさかんに行われた。こうしてこの時代の後半にはロココ,中国趣味,ゴシック,ギリシアなどのさまざまの様式を折衷したデザインが流行することになるが,この傾向を個性的に総合した新古典主義的作品が建築家R.アダムによって実現し,その名をとってアダム様式と呼ばれた。ロンドンのホーム・ハウス(現,コートールド研究所)はその絶頂を示すものである。…

【チッペンデール】より

…家具材料にマホガニーを取り入れ,精巧な彫刻でリボンの結び模様を背もたれの意匠に取り入れた椅子,中国の組椅子を背もたれの意匠としたチャイニーズ・チッペンデールと名づけられた椅子などを創案した。70年代からは新古典主義の建築家ロバート・アダム(アダム兄弟)が設計したヨークシャーのヘアウッド邸やロンドン郊外のオスタレー邸などに,マホガニーを用いた新古典様式による精巧な家具を製作した。【鍵和田 務】。…

※「アダム,R.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android