アデノシン三リン酸ニナトリウム水和物製剤(ATP製剤)(読み)アデノシンサンリンサンニナトリウムスイワブツセイザイエーティーピーセイザイ

病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版 の解説

アデノシン三リン酸ニナトリウム水和物製剤(ATP製剤)

製品名
アデホス(興和創薬、興和)
ATP(第一三共、日医工、ニプロ
トリノシン(アステラス製薬トーアエイヨー

 体内のエネルギーを蓄積したり、活性化して、脳・筋肉・心臓・胃腸・目などの器官の血行障害を賦活ふかつ改善します。この薬にはほとんど副作用がみられないので、安心して使用できます。


 頭部外傷後遺症心不全、消化管機能低下のみられる慢性胃炎調節性の眼精疲労顆粒剤はそのほかメニエール病及び内耳障害によるめまいなどの治療に使います。


吐き気、食欲不振、胃腸障害、かゆみ、頭痛、ねむけ、脱力感などがおこることがあります。


 このような症状がおこったときは、医師に相談してください。


アデホスでは、便秘、口内炎、耳鳴り、全身の拍動感、気分の落ち着きのなさなどが現れることがあります。


 このような症状が現れたときは、医師に相談してください。


錠剤顆粒かりゅう剤があって、1日3回、食後の服用が原則です。ただし、1日の服用回数、1回の服用量については医師の指示をきちんと守り、かってに中止したり、減量・増量しないでください。


 服用するときは、コップ1杯以上の水で飲んでください。


腸溶性製剤の場合は、まずに服用してください。


問診の際には、あらかじめ持病・アレルギーなどの有無や、現在使用中の薬の有無を医師に報告するとともに、使用前に薬の効果と副作用について医師・薬剤師からよく説明を聞いておき、注意事項をきちんと守ってください。


妊婦あるいは妊娠している可能性のある人は、あらかじめ、その旨を医師に報告してください。胎児にどのような影響が出るかは、まだよくわかっていません。


小児に使用する場合は、医師の指示をより厳重に守ってください。


⑥以前に、この薬を使用して過敏症状をおこした人や、脳出血の発作直後の人は使えないことがあります。


⑦この薬を使用中に、ほかの薬を使用する必要ができたときには、必ず医師に報告してください。ジピリダモール製剤との併用は注意が必要です。


⑧この薬は、日光が当たらず、湿気の少ないところで保管してください。

出典 病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版について 情報

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