栄養・生化学辞典 「アデノシン5'三リン酸」の解説 アデノシン5'三リン酸 アデノシン三リン酸,ATPともいう.エネルギーを必要とする多くの生体の反応で,エネルギーの供給体となる化合物.分子内に高エネルギー結合を二つもち,それが加水分解される場合のエネルギーが使われる.一つの高エネルギーリン酸結合が分解されるとアデノシン5′-二リン酸(ADP)となり,基質の酸化と共役したミトコンドリアの酸化的リン酸化などにより再びATPに変換される.多くの酵素のアロステリックエフェクターとしても働く. 出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報