アトス[山](読み)アトス

百科事典マイペディア 「アトス[山]」の意味・わかりやすい解説

アトス[山]【アトス】

ギリシア北東部,カルキジキ半島南東端にある山(2033m)で,一帯東方正教会聖地。10世紀に修道院が建設され,修道院制度の最大の中心地として〈聖山〉と呼ばれてきた。現在は20の共住修道院があり,約1500人の修道士が住み,その代表により自治が行われる。1060年以来女人禁制。またビザンティン文化の古い資料,芸術品宝庫。1988年,世界遺産(自然・文化複合)に登録。
→関連項目キエティスムグレゴリオス・パラマス

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

世界大百科事典(旧版)内のアトス[山]の言及

【アトス】より

…ギリシア北部,テッサロニキ市の南東に広がるハルキディキ地方から突き出た三つの半島のうち,最も北東寄りに位置するアクティAktí半島全体をさす名称。これは地形の変化に富む,全長約40kmの細長い半島で,先端に岩峰アトス山(標高2033m)がそびえる。アトスの名はすでに古代世界に広く知られており,ホメロスの《イーリアス》や,ヘロドトスの《歴史》にも記述がみえる。…

※「アトス[山]」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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