アドベ

百科事典マイペディア 「アドベ」の意味・わかりやすい解説

アドベ

日乾(ひぼし)煉瓦ともいい,壁土に草や小粒の軽石などをつなぎとして混ぜ,型に入れて日に乾かした煉瓦。メソアメリカアンデスの古代建築にはアドベを使った例が数多く見られる。夏涼しく,冬暖かいなどの利点があり,メキシコ地方ではまだ使用されることがある。

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改訂新版 世界大百科事典 「アドベ」の意味・わかりやすい解説

アドベ
adobe

日乾煉瓦(ひぼしれんが)

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世界大百科事典(旧版)内のアドベの言及

【日乾煉瓦】より

…現在でもアフリカの北部,西部,西アジアから中国北部にかけて,また中南米で住宅の建築に使用されている。なお中南米を中心とする新大陸の考古学では,日乾煉瓦の呼称を用いず,スペイン語のアドベadobeを用いる。【前田 澄】。…

【ホホカム文化】より

…遺跡は定住的集落からなる。住居は開拓期の,方形で土壁と枝・草でつくられた屋根と狭い通路状入口をもつ形態から,長方形,楕円形の形態に変わり,さらに古典期にはプエブロ文化の影響をうけて,日乾煉瓦(アドベ)の集合住宅形式になった。集落には,メソアメリカからの影響を示す平たんな上面をもつマウンドと球戯場をともなう。…

※「アドベ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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