アネクメネ(読み)あねくめね(英語表記)Anökumene ドイツ語

デジタル大辞泉 「アネクメネ」の意味・読み・例文・類語

アネクメネ(〈ドイツ〉Anökumene)

地球上で、人類が永続的に住んでいない地域。現在では両極地方・砂漠高山など。非居住地域。アネクメーネ。⇔エクメネ

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「アネクメネ」の意味・わかりやすい解説

アネクメネ
あねくめね
Anökumene ドイツ語

地球上における人類の非居住地域。エクメネに対する語。両極周辺の酷寒地域では、寒さが肉体に与える直接的影響と、酷寒のため衣食住資源が得られないという間接的影響で人類の居住を許さない地域がある。また、乾燥地域(砂漠)では水が得られないための直接的、間接的影響で、熱帯地域では極端な湿熱の影響で、また高山では日照不足空気気圧の不足で、それぞれ人類の居住を許さない非居住地域がみられる。

岸本 実]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アネクメネ」の意味・わかりやすい解説

アネクメネ
anoecumene

人類の非居住地域をいい,エクメネに対する言葉。非居住地域は,一般に寒冷,乾燥,高温多湿の地で,その範囲は食糧の非生産地域とほぼ一致するが,文明発達人口増加などのため,狭くなってきている。今日では,中央アジアアフリカオーストラリアなどの内陸部,雪線以上の高山,グリーンランドの内部南極大陸などにみられ,高温多湿地は居住化されているところがふえている。

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