アフメトハーシム(英語表記)Ahmet Haşim

改訂新版 世界大百科事典 「アフメトハーシム」の意味・わかりやすい解説

アフメト・ハーシム
Ahmet Haşim
生没年:1885-1933

トルコ詩人。《未来の夜明けFecri Ati》誌を主宰し,西欧文学思潮とくにフランス象徴主義を理念とするグループを結成した。同グループ解散後はどの組織にも加わらず,詩作活動を続けた。夢想家一面もち,家庭的にも経歴の上でも恵まれない生涯を送った。彼の詩は〈純粋詩〉の実現をめざし,情熱よりも繊細な感情に裏づけられている。《湖畔の時》(1921),《酒杯》(1926)などの詩集のほか,随筆集もある。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

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