アプ・イニシオ法(読み)あぷいにしおほう

世界大百科事典(旧版)内のアプ・イニシオ法の言及

【化学】より

…われわれの身のまわりのもの,われわれ自身,われわれの住みかである地球,その地球の外に広がる宇宙,これらを構成する物質の,合成,分析,構造や性質の解明,さらには物質相互の間の反応を研究する自然科学の一部門。化学では単体も化合物も扱うが,どちらの場合も比較的単一な組成をもつ物質を扱う場合が多い。その対象がきわめて広範なので,化学をいくつかの分野に分けて考えるのが便利である。最も一般的な分類は,物理化学,有機化学,無機化学,生物化学,応用化学の対象・方法別の5分野への分類である。…

【量子化学】より

…1964年福井はフロンティア軌道の対称性が反応性を決める重要な因子であることを発見し,65年にはウッドワードRobert Burns Woodward(1917‐79)およびホフマンRoald Hoffman(1937‐ )は立体特異性反応が軌道の対称性で統一的に説明できることを示し,軌道対称性保持の法則が確立した。立体特異性
[アプイニシオ法]
 量子力学を使って分子の電子状態を計算するには,二原子分子を除いては,経験的なパラメーターをとり入れた半経験的方法がおもに用いられていた。1960年代以降になると,コンピューターの発達に伴い,経験的パラメーターをまったく用いず,初めから(アプイニシオab initioは〈初めから〉という意のラテン語)量子力学を使って計算するアプイニシオ法がおもに用いられるようになり,計算の信頼度が向上した。…

※「アプ・イニシオ法」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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