アベロフ,G.(読み)あべろふ

世界大百科事典(旧版)内のアベロフ,G.の言及

【オリンピック】より


[第1期(1896‐1912)]
 オリンピック運動が草創の苦難を乗り越えて,未来への展望を開く時期である。アテネの第1回大会はアレクサンドリアの富豪アベロフG.Averoffの寄付金とギリシア王室の援助で開催にこぎつけ,ギリシアの故事をしのんで初めて行ったマラソンの劇的効果で成功を収めたが,終了後第2代会長に就任した創始者クーベルタンは,1900年の第2回パリ大会で,たちまち苦難に遭遇した。クーベルタンの母国とはいえ,フランスでは官民ともにオリンピックへの理解が乏しく,クーベルタンの希望したオリンピック大会は,たまたまフランス政府主催で開催された万国博覧会のアトラクションとして行われ,オリンピックの独自性を発揮できなかった。…

※「アベロフ,G.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android