アマデオ［1世］
Amadeo Ⅰ
生没年：1845-90
スペイン王。在位1870-73年。イタリア国王ビットリオ・エマヌエレ2世の次男。イタリア名はアメデオAmedeo Ferdinando Maria di Savoia。アオスタ公。スペインでは1868年の九月革命でイサベル2世が退位，亡命した後，立憲君主制再建を目指す新政権指導者らは，プリム将軍の後ろ盾を得てアマデオを新国王として擁立。70年11月議会はこれを承認した。アマデオは翌12月スペインに入ったが，プリムの暗殺，政府内の対立，カルリスタ戦争，カタルニャでの騒乱，急進派，共和派らの反対にあい，国内の混乱を収拾するには全く無力であった。そのため自ら退位を表明，73年2月11日，失意のうちにスペインを去った。
執筆者：宮川 智恵子
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
アマデオ1世
アマデオいっせい
Amadeo I， de Saboya
[生]1845.5.30. トゥリン
[没]1890.1.18. トゥリン
スペイン王 (在位 1870～73) 。イタリア王ビットリオ・エマヌエレ2世の次男。アオステ公。 J.プリム・イ・プラツ将軍の提議により議会は彼をスペイン国王に承認したが，党派争いと財政危機を解決できずに退位，イタリアに帰国した。退位後，スペインには第一共和制が樹立した。
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アマデオ1世
生年月日:1845年5月30日
アオスタ公,スペイン王(在位1870〜73)
1890年没
出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報
世界大百科事典（旧版）内のアマデオ1世の言及
【スペイン】より
…とくに次期国王の選出は難航を極めた。結局プリム将軍の後ろ盾により，イタリア国王の次男であるアオスタ伯が指名され，[アマデオ1世]として即位することになった。有力な後援者プリム将軍の死によって，アマデオ1世は急進的な自由主義諸党派との対立をはじめとする難局を収拾できず，民主的な王政への道が挫折すると，議会は，73年2月11日に共和政を宣言した。…
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出典｜株式会社平凡社「世界大百科事典（旧版）」
