アマラーバティー遺跡彫刻(読み)アマラーバティーいせきちょうこく(英語表記)Amarāvatī

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

アマラーバティー遺跡彫刻
アマラーバティーいせきちょうこく
Amarāvatī

南インドの古都アマラーバティーを中心とする,アーンドラ朝後期の代表的な仏塔遺跡。遺跡は 1797年に発見されたが,その中心の巨大ストゥーパ (前2世紀頃創建) は破壊されており,残されていた欄楯 (らんじゅん) ,石板などのほとんどは,チェンナイ (マドラス) ,ロンドンニューデリーの各博物館に移されている。大理石に彫られた欄楯の浮彫には,古いものとしては仏像成立前の寓意的象徴によって,釈迦を表わす仏伝やジャータカの図,また,仏像を表わす彫刻もみられる。それらの主題表現や彫刻的表現の違いなどから,年代は次の4期に分けられている。第1期 (前 200~100) ,第2期 (前 100~後 100) ,第3期 (100~150) ,第4期 (150~250) 。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android