アミドール

化学辞典 第2版 「アミドール」の解説

アミドール
アミドール
amidol

2,4-diaminophenol dihydrochloride,acrol.C6H10Cl2N2O(197.06).写真現像薬の一種.2,4-ジアミノフェノールの塩酸塩.2,4-ジニトロフェノールを還元してつくる.無色結晶.融点205 ℃.水に易溶.アルカリを含まない水溶液中でも還元性をもち,高温現象液に用いられるが,保存性がよくない.[CAS 137-09-7]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アミドール」の意味・わかりやすい解説

アミドール
amidol

OHC6H3(NH2HCl)2 。写真用現像主薬。2,4-ジアミノフェノール塩酸塩の略名。無色針状結晶で加熱により融解しないで分解。水に易溶,エチルアルコール,エーテルに難溶。水溶液は現像液として用いられた。現在はほとんど用いられることはない。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android