アユンタミエント(読み)あゆんたみえんと

世界大百科事典(旧版)内のアユンタミエントの言及

【カビルド】より

…アユンタミエントayuntamientoとも呼ばれ,市参事会と訳される。もともと中世スペインにおいて,地方の都市住民の伝統と特権を代表した機関であったが,新大陸では征服が完了すると創設され,主として都市行政を任務とした。…

【副王制】より

… 副王領の行政区画は直轄領のほかに総監領と長官領があり,だいたいこの区画ごとにアウディエンシアが置かれた。その下位に総督領(ゴベルナシオン)とか地方(プロビンシア)が位置し,さらにそれはコレヒミエントcorregimientoやアルカルディア・マヨールalcaldia mayorに細分され,最下部にカビルドもしくはアユンタミエントと称される市参事会統轄の町があった。もっとも18世紀後半,ブルボン朝支配下,とくに財政の効率化を目的としてインテンデンシア制intendenciaが導入された結果,コレヒミエントやアルカルディア・マヨールは廃止された。…

【ラテン・アメリカ】より

…一般にビシタは,レシデンシアと比較すると,官吏の不正行為を予防したり処罰したりするのに,さほど有効ではなかった。 各都市にはカビルドもしくはアユンタミエントと呼ばれる市参事会があり,それは自治権をもつ唯一の政治組織であった。初期は王室が市参事会を構成するレヒドールやアルカルデの任命権を握っていたが,フェリペ2世以後,スペイン経済の悪化にともない,それらの官職は入札によって売却されることになり,入札者は王室に税を支払うことによってその官職を再売却したり譲渡したりする権利が認められた。…

※「アユンタミエント」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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