アユーガ(読み)あゆーが

日本大百科全書(ニッポニカ) 「アユーガ」の意味・わかりやすい解説

アユーガ
あゆーが
[学] Ajuga reptans L.

シソ科(APG分類:シソ科)の多年草。アジュガ、セイヨウジュウニヒトエともいい、キランソウやジュウニヒトエも同じ属である。ヨーロッパ原産で耐寒性があり、日陰ではとくによく生育し、地被植物として庭園、公園などに植栽する。栽培されていたものが全国に帰化している。根出葉は5~10センチメートルで地面密生。4~6月、10~15センチメートルに伸びた花穂に青色の唇形花を開く。アトロプルプレアA. reptans 'Atropurpurea'は褐色の葉をつけ、日陰でも葉色が美しい。バリエガータA. reptans 'Variegata'は、葉に乳白色、桃色の斑(ふ)が入り、鮮やかである。

[猪股正夫 2021年8月20日]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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