アラムダル(阿藍答児)(読み)アラムダル(英語表記)Ālamdār

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アラムダル(阿藍答児)」の意味・わかりやすい解説

アラムダル(阿藍答児)
アラムダル
Ālamdār

[生]?
[没]1260
13世紀のモンゴル帝国の政治家。 1251年モンケ (蒙哥)即位とともにカラコルムの副留守に任命された。 57年,モンケはアラムダルを京兆府 (西安) に派遣して,皇弟フビライ・ハン財政を厳重に調査させた。 59年モンケが四川の出征先で病死し,60年フビライが開平で,その弟アリク・ブガ (阿里不哥)がカラコルムでそれぞれ即位すると,アラムダルはアリク・ブガを支持し,軍隊を率いて甘粛に向い,六盤山から西進するフンドゥハイの軍と西涼府で合流して大いにフビライ派に脅威を与えたが,刪丹の耀碑谷の合戦に大敗して戦死した。

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