アリジゴク(読み)ありじごく(英語表記)ant-lion

日本大百科全書(ニッポニカ) 「アリジゴク」の意味・わかりやすい解説

アリジゴク
ありじごく / 蟻地獄
ant-lion

昆虫綱脈翅(みゃくし)目ウスバカゲロウ科の種類うち地表にすり鉢状の巣をつくる幼虫をさしてアリジゴクという。ウスバカゲロウやホシウスバカゲロウの幼虫がそれである。幼虫はすり鉢形の穴の底に潜み、穴に落ちたアリなどの小昆虫を捕食する。この穴も「蟻地獄」ということがある。

[山崎柄根]


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改訂新版 世界大百科事典 「アリジゴク」の意味・わかりやすい解説

アリジゴク (蟻地獄)
ant lion
doodle bug

ウスバカゲロウ科の昆虫の幼虫。多く砂地にすり鉢状の巣穴をつくり,その底に潜み,穴に落ち込んだアリのような小昆虫を捕食する。
ウスバカゲロウ
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百科事典マイペディア 「アリジゴク」の意味・わかりやすい解説

アリジゴク

ウスバカゲロウ

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世界大百科事典(旧版)内のアリジゴクの言及

【ウスバカゲロウ】より

…長さ約2mmの円筒形の卵は1個ずつ地中に産みつけるが,孵化(ふか)までに約20日を要する。幼虫はアリジゴク(イラスト)と呼ばれ,よく知られている例ではコウスバカゲロウMyrmeleon formicariusのようにすり鉢状の巣穴をつくりそこに落下した獲物をとらえるが,種によっては巣穴を形成せず,オオウスバカゲロウHeoclisis japonicaでは海岸の砂中に埋もれて身を隠し,コマダラウスバカゲロウDendroleon jezoensisでは岩の表面に生えた地衣類に擬態して,獲物を待ち伏せる。幼虫期間は長く約2年である。…

※「アリジゴク」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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