アルハイ(洱海)湖(読み)アルハイこ(英語表記)Er hai

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アルハイ(洱海)湖」の意味・わかりやすい解説

アルハイ(洱海)湖
アルハイこ
Er hai

中国南部,ユンナン (雲南) 省西部,ターリー (大理) パイ (白) 族自治州の中部にある湖。耳のような形をしているので 洱海と名づけられた。面積約 250km2。湖面標高 1980m。断層湖で,西岸にティエンツァン (点蒼) 山 (4122m) がそびえる。北からシーアル (西 洱) 川が流入し,南西岸から流出して,ヤンピー江を経てランツァン (瀾滄) 江に注ぐ。漁業が盛んで,美味で知られるコン (弓) 魚を特産する。景勝の地が多い。周辺は肥沃なターリー盆地で,早くから稲作が行われ,唐代には南詔国,宋代には大理国の中枢地域であった。西岸にターリー市が立地する。

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