アルマリック(英語表記)Almalïgh

改訂新版 世界大百科事典 「アルマリック」の意味・わかりやすい解説

アルマリック
Almalïgh

12世紀から15世紀にかけて中央アジアのイリ川上流のイリ盆地に存在したオアシス都市で,13世紀ころのチャガタイ・ハーン国の首都として有名。同時代の漢籍では阿里馬城阿里麻里城などと表記されている。イリ盆地は古くから東西交易路の幹線が通じ,かつ遊牧民勢力の活動の舞台でもあり,史上いくつかの交易の中心となったオアシス都市の興亡がみられるが,アルマリックもその一つである。チャガタイ・ハーン国末期の戦乱過程廃城となったと思われる。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android