アルンヘム(英語表記)Arnhem

デジタル大辞泉 「アルンヘム」の意味・読み・例文・類語

アルンヘム(Arnhem)

オランダヘルデルラント州都市。同州の州都中世のヘルデルラント公国の中心地。1443年、ハンザ同盟加盟近郊同国最大の自然保護地区、デホーヘフェルウェ国立公園がある。アーネムアルネム

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改訂新版 世界大百科事典 「アルンヘム」の意味・わかりやすい解説

アルンヘム
Arnhem

オランダ南東部,ヘルデルラント州の州都。人口14万1321(2005)。ドイツ国境に近いライン川右岸の都市で,ドイツとの交通要衝。19世紀前半に東インド会社支配地域から帰った資産家が多数住むようになって,都市として本格的に発展した。第2次大戦でドイツ軍に占領され,1944年9月の連合国軍の大空襲で町全体が廃墟と化したが,戦後復興した。近郊に国立の野外民俗博物館と身体障害者用に特別につくられた居住地(ヘット・ドルプ)がある。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アルンヘム」の意味・わかりやすい解説

アルンヘム
Arnhem

オランダ東部,ヘルデルラント州の州都。ライン川にのぞみ,ローマ時代からの集落地といわれる。 1233年に都市権を獲得。 1443年にハンザ同盟都市となる。交通上,軍事上の要地で,中世以来,1944年9月のイギリス=ポーランド軍によるドイツ軍攻撃まで,しばしば戦場となった。旧市街には 16世紀の市庁舎,15世紀の聖ワルブルギス聖堂 (カトリック) と 15世紀の聖エウセビオス聖堂 (プロテスタント) などの歴史的建造物のほか,多くの博物館などがある。旧市街から北東へ 15kmのところにあるオランダ最大のホーヘフェリューウェ国立公園内の国立美術館はゴッホの作品を多数収める。繊維,電気器具,船舶金属衣料などの工場がある。人口 13万 2928,大都市圏 30万 5906 (1992推計) 。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「アルンヘム」の意味・わかりやすい解説

アルンヘム
あるんへむ
Arnhem

オランダ東部、ヘルデルラント州の州都。アルネムともいう。人口13万9329(2001)。ライン川北岸に位置し、河港を有する交通、商業都市。繊維、電機、金属などの工業も発達する。中世にはヘルデルラント公国の中心として栄えたが、その後フランスやプロイセン、さらに第二次世界大戦中にはドイツ軍に占領され、1944年にはイギリス空軍の爆撃で大被害を受けた。市内に中世の教会や市庁舎、市壁が残るほか、北郊には各地の古い民家を集めた野外博物館、さらにその北方のホーヘ・ベールウェHoge Veluwe国立自然公園内にはゴッホの作品で有名なクレラー・ミュラーKröller Müller美術館があって、観光都市としてもにぎわう。

[長谷川孝治]

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百科事典マイペディア 「アルンヘム」の意味・わかりやすい解説

アルンヘム

オランダ東部,ヘルデルラント州の州都。ライン川右岸にある鉄道の要地で,紡績・皮革・車両工業が行われる。聖エウセビオス教会,考古学博物館などがある。第2次大戦ではドイツ軍に占領され,1944年に連合軍の空襲によって大きな被害を受けた。14万8070人(2011)。

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