イオン雰囲気(読み)イオンフンイキ

化学辞典 第2版 「イオン雰囲気」の解説

イオン雰囲気
イオンフンイキ
ionic atmosphere

[別用語参照]デバイ-ヒュッケルの理論

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

世界大百科事典(旧版)内のイオン雰囲気の言及

【デバイ=ヒュッケルの理論】より

…そこで,デバイらは,溶液中で強電解質は完全に電離していると仮定し,イオン相互の間に静電的なクーロン力が働くことを考慮して,それがイオンの熱力学的な性質や移動速度などにどのような影響を及ぼすかを定量的に検討した。この理論に従って個々のイオンのまわりの他のイオンの分布を計算すると,個々のイオンは,全体としてそれと反対の電荷をもつイオンの集団,いわゆるイオン雰囲気ionic atmosphereでとり囲まれているような挙動をすることがわかる。この理論によると,たとえば,溶液中における強電解質の浸透係数g,活動度係数f,モル導電率Λがそれぞれ次式で与えられる。…

※「イオン雰囲気」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android