イギリス・アイルランド条約(読み)いぎりすあいるらんどじょうやく

世界大百科事典(旧版)内のイギリス・アイルランド条約の言及

【アイルランド国民議会】より

…1919年1月21日から22年12月5日まで続いたアイルランドの憲法制定議会。1918年12月のイギリスの総選挙で当選したアイルランドの議員105名のうち,独立を求める共和主義のシン・フェーン党に属する議員73名がダブリンで開催した。ただし,イギリスの獄中にあって当選した36名など出席不能の議員が多く,出席できたのは27名であった。1916年のイースター蜂起で宣言された共和国を継承し,独立宣言暫定憲法,民主綱領などを採択し,獄中のデ・バレラを大統領に選出した。…

【英愛条約】より

…1921年12月6日に,アイルランド国民議会代表団とイギリス政府代表団の間で調印された条約。1919年1月に始まったアイルランド独立戦争を終結させ(1921年7月休戦),アイルランドがカナダ,オーストラリア,ニュージーランドと同じ自治領の地位をイギリス帝国の中で保持し,アイルランド自由国と称すことなどを定めた。ただし,20年12月に成立したアイルランド統治法に基づきすでに21年6月より発足していた北アイルランド議会はそのまま存続し,北と南の境界は南北各1名の代表とイギリス政府の任命する議長の3者からなる国境委員会で改めて定めることとした。…

※「イギリス・アイルランド条約」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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