イソボルネオール

化学辞典 第2版 「イソボルネオール」の解説

イソボルネオール
イソボルネオール
isoborneol

exo-1,7,7-trimethylbicyclo[2.2.1]heptan-2-ol.C10H18O(154.25).β-カンホールともいう.コウスイガヤ,その他の植物成分.融点212 ℃.-32.3°(メタノール).(1R,2R)-体であるが,(1S,2S)-体や(±)-体(融点212 ℃)も知られている.水に難溶.2位の立体異性体ボルネオールである.これらは香料工業で使用される.[CAS 10334-13-1]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

栄養・生化学辞典 「イソボルネオール」の解説

イソボルネオール

 C10H18O (mw154.25).

 合成着香剤で,果実の香りがあり,アイスクリームキャンディーなどに用いられる.

出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「イソボルネオール」の意味・わかりやすい解説

イソボルネオール
isoborneol

化学式 C10H18O 。カンフェン水和によって得られる。ショウノウや香料合成の中間体。 DL体は融点 212℃の結晶。植物精油には見出されないモノテルペンアルコールである。

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世界大百科事典(旧版)内のイソボルネオールの言及

【ボルネオール】より

…水に難溶,エーテル,アルコールに易溶。イソボルネオール(融点212℃)はボルネオールの水酸基に関する立体異性体である。ボルネオールには,d‐,l‐,dl‐の光学異性体が存在するが,天然に存在するのはd‐体とl‐体である。…

※「イソボルネオール」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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