イタリア社会共和国(読み)いたりあしゃかいきょうわこく

山川 世界史小辞典 改訂新版 「イタリア社会共和国」の解説

イタリア社会共和国(イタリアしゃかいきょうわこく)
Repubblica Sociale Italiana

1943~45

第二次世界大戦中の1943年9月にイタリア連合軍に降伏したのち,ドイツ軍占領下のイタリア北・中部に成立した政権本拠地となったガルダ湖畔サロにちなんでサロ共和国とも呼ばれる。ムッソリーニ首班とし,ドイツ軍の軍事力背景協同体国家実現などをめざした。45年4月に崩壊

出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報

世界大百科事典(旧版)内のイタリア社会共和国の言及

【ガルダ[湖]】より

…南岸のシルミオーネに古代ローマ人の別荘の廃墟がある。西岸中央部のサロは1943年,ナチス・ドイツの保護下,ムッソリーニのイタリア社会共和国の本部がおかれた町である。【町田 亘】。…

【ファシズム】より

…しかし,国家機構や行政機関はそのまま維持された。ムッソリーニはこの後ドイツ軍に救出されて,北イタリアのガルダ湖畔のサロに本拠を置く〈イタリア社会共和国〉(通称サロ共和国)を樹立する。ドイツ占領軍とサロ共和国に対して,パルチザンによる激しいレジスタンス闘争が展開され,45年4月イタリアはドイツ軍とファシズムから解放される。…

※「イタリア社会共和国」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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