イブラヒム・パシャ(チューリップ時代)(読み)いぶらひむぱしゃ

世界大百科事典(旧版)内のイブラヒム・パシャ(チューリップ時代)の言及

【チューリップ時代】より

…トルコ語でラレ・デウリLāle devriといい,オスマン帝国アフメト3世Ahmet III(在位1703‐30)の時代,スルタンの女婿で風流の聞え高いイブラヒム・パシャİbrahim Paşa(?‐1730)が大宰相(サドラザム)に就任していた執政期(1718‐30)を指す。この時代は,大宰相の開明的な識見と有能な才能により,対外的には宥和政策,内政的には異例の泰平唯美主義の時代を招来した。…

【ネディム】より

…オスマン朝のチューリップ時代を代表する宮廷詩人。アフメト3世の大宰相イブラヒム・パシャの庇護を受けて宮中に出入りし,裁判官,マドラサ教授,司書として仕えた。アラビア語・ペルシア語文献の翻訳のかたわら,スルタンへの頌詩や抒情詩をものし,とりわけ後者は酒・恋・美女の悦楽をたたえて民衆にも好まれ,その多くは歌曲として歌われた。…

※「イブラヒム・パシャ(チューリップ時代)」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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