イブン・アッルーミー(読み)いぶんあっるーみー

世界大百科事典(旧版)内のイブン・アッルーミーの言及

【アラブ文学】より

…多様な主題に関し,バディーに毒されず天才的な詩作を行ったのはアブー・ヌワースで,特に酒,狩猟,風刺,頌詩などに名作が多い。これらの詩人がペルシア風の豊かな社会生活を詩に託して表現したのに対し,9世紀に入るとアブー・タンマームAbū Tammām(804‐843),イブン・アッルーミーIbn al‐Rūmī(836‐896),ブフトリーal‐Buḥtrī(821‐897)などが現れて,ギリシア文化を身につけ内省的思想詩をものにした。イブン・アッルーミーはカシーダ全体の理論的一貫性を創意し,アブー・タンマームは脆弱化したバディー流に力強いジャーヒリーヤ風の詩法を加味して,大帝国のカリフにふさわしい荘重な頌詩を作った。…

※「イブン・アッルーミー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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