イブンクタイバ(英語表記)Ibn Qutayba

改訂新版 世界大百科事典 「イブンクタイバ」の意味・わかりやすい解説

イブン・クタイバ
Ibn Qutayba
生没年:828-889

イラン系の歴史家,文学者。クーファ生れ。イラン西部のディーナーワルで20年ほど裁判官を務めたのちバグダードに移り,晩年まで教職にあって二十数冊の著書を残した。アッバース朝初期までの概説史《知識の書》,評論集《詩と詩人の書》,古代からの詩文を集めた《物語の源泉》,文章作法を論じた《書記教養》などのほかに,コーランハディースの注釈書や神学論集もあり,著作内容は多面にわたっている。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

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