イボ[シャルトル](英語表記)Ivo of Chartres

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「イボ[シャルトル]」の意味・わかりやすい解説

イボ[シャルトル]
Ivo of Chartres

[生]1040頃.ボーベ近郊
[没]1116.12.23. シャルトル
聖人,神学者で当時最大の教会法学者。シャルトル司教。 1092年フィリップ1世が妃ベルタを離別してアンジュー家のベルトラーダと結婚しようとしたことに反対し投獄されたが,民衆圧力と,王を破門したウルバヌス2世の力で釈放。 1104年ボージャンシー教会会議で王と教皇をとりなし,叙任権争いでは調停に立った。教会法学者としては『教令原論』 Decretum,『万法論』 Panormiaをもって 12世紀前半のシャルトル学派の盛名を支えた。 288通の彼の書簡は,当時の政治,宗教を知るうえで貴重な資料である。祝日5月 23日。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android