インディアナポリス（読み）いんでぃあなぽりす（英語表記）Indianapolis

精選版 日本国語大辞典

インディアナポリス

(Indianapolis) アメリカ合衆国インディアナ州の州都。一八二〇年建設。ホワイト川に沿う陸上交通の要地として発展した商業都市。

出典　精選版 日本国語大辞典

デジタル大辞泉

インディアナポリス（Indianapolis）

米国インディアナ州の州都。1820年に建設され、商工業が盛ん。人口、行政区80万（2008）。

出典　小学館

日本大百科全書(ニッポニカ)

インディアナポリス
いんでぃあなぽりす
Indianapolis

アメリカ合衆国、インディアナ州の州都で、同州最大の都市。人口78万1870（2000）。州の中央部に位置するという地理的条件に恵まれて、商工業、金融の中心的役割を担い、鉄道、ハイウェーなど、中西部の陸上交通の要地としても重要。北部の工業地帯と中西部のコーンベルトとの境界域にあるため、穀物や畜産物の主要市場であるとともに、重要な製造業の中心地でもある。製造業は約1500業種と多様であるが、おもなものは航空機、自動車のエンジンや部品、エレクトロニクス、医薬品、機械などである。近年は新しいショッピング・センターの進出で、小売業の機能は思わしくないが、卸売業は健在。また60もの保険会社の本社が集中し、金融、保険の中心地ともなっている。

　1820年に町ができ、25年に同州の州都となったが、そのときの人口はわずか600人であった。その後、鉄道の開通などによって急速な発展を遂げ、さらに19世紀末の天然ガス発見から自動車工業の進出、第一次、第二次世界大戦を通じての産業の多様化が、同市の発展を大きく促した。教育・文化施設も多く、バトラー、インディアナ・セントラル、マリアンの各大学や、合衆国最大の規模を誇るインディアナ大学メディカル・センターをはじめ、美術館、博物館、公園、動物園、市民のための運動施設なども多い。都市再開発によって、1970年代以降の10年間に多くの高層ビルが林立し、大きな変化を遂げた。第23代大統領ベンジャミン・ハリソンの生家がある。インディアナポリス・モーター・スピードウェーでは、有名な「インディ500マイル」自動車レースが毎年5月30日（メモリアル・デー）に開催される。

［作野和世］

出典　小学館　日本大百科全書(ニッポニカ)

改訂新版　世界大百科事典

インディアナポリス
Indianapolis

アメリカ合衆国，インディアナ州の州都で同州最大都市。人口78万4118（2005），大都市域人口142万（1992）。州のほぼ地理的中心に位置するため，1820年に州都に選ばれ，ワシントンを模した都市建設が行われた。当初は政治都市であったが，19世紀末葉には，中西部工業地帯における商工業都市としても重要な位置を占めるにいたった。天然ガスの発見，自動車産業の発展がその後の経済的繁栄をもたらし，農産物・畜産物の集散地としても重要である。州立大学，博物館，美術館，交響楽団など文化面においても中西部有数の都市であるが，最も有名なのは1911年以来5月末のメモリアル・デーに開催される自動車レース（500マイル・レース）であろう。その日を中心に，パレードや舞踏会などの行事が行われ，全米から観客が集まる。
執筆者：岡田 泰男

出典　株式会社平凡社「改訂新版　世界大百科事典」

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

インディアナポリス
Indianapolis

アメリカ合衆国，インディアナ州最大の都市で州都。インディアナ州の中心近くに位置し，ホワイト川にのぞむ。 1821年に建設，25年から州都となった。道路，鉄道の結節点であり，19世紀末の天然ガスの発見などが市の発展を助けた。トウモロコシ地帯の中心で，付近に大炭田があることも幸いして，商工業の大中心地となった。薬品，輸送機械，および電気器具製造がおもな工業である。バトラー大学，インディアナ中央大学，インディアナポリス交響楽団がある。ここで開催される自動車レース「インディ 500 (インディアナポリス 500マイル) 」は有名。国際空港がある。人口 82万445（2010）。

出典　ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

百科事典マイペディア

インディアナポリス

米国，インディアナ州の州都。州のほぼ中央に位置し，交通の要地でもある。大家畜市場がある。機械・化学・食品加工工業が盛ん。毎年５月には，有名な自動車レースのインディ500が開催される。82万445人（2010）。
→関連項目インディアナ［州］

出典　株式会社平凡社