インドネシア政治連合(読み)いんどねしあせいじれんごう

世界大百科事典(旧版)内のインドネシア政治連合の言及

【インドネシア】より

…30年代に入ると植民地政府の民族主義に対する対応はいっそう強圧的になり,国民党の後身であるパルティンドと民族教育協会をはじめとする独立を主張する非協力政党の活動は,指導者の相次ぐ逮捕や集会制限・禁止などの措置によって次々と封じ込まれていった。民族主義は全体として協調主義に移行していき,39年にはタムリンらの指導下でこれらの諸組織の合同体としてガピ(インドネシア政治連合)が結成された。とはいえ,民族主義のエネルギーは分散され,強力な反植民地運動が組織されることはなかった。…

【GAPI】より

…インドネシア政治連合Gabungan Politik Indonesiaの略称。1939年5月ジャカルタにおいて結成された諸政党の統一体で,パリンドラ,ゲリンド(インドネシア人民運動),パスンダン(スンダ人連盟),ミナハサ同盟,インドネシア・イスラム同盟党,インドネシア・イスラム党,インドネシア・カトリック党の7団体がこれに加盟した。…

【パリンドラ】より

…委員長にはインドネシア民族党を率いていたストモ医師が就任し,スラバヤを中心とする東ジャワ地方で勢力を伸張したが,植民地政府との協調を通じて合法的に自治政府を達成しようとするものであった。ストモの死後,38年以降はウルヤニングラットが委員長となったが,大衆運動を組織することもなく,39年5月には,ゲリンド(インドネシア人民運動)やイスラム系団体と合併してガピ(インドネシア政治連合)へと解消した。【土屋 健治】。…

※「インドネシア政治連合」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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