イーストウッド,C.(読み)いーすとうっど

世界大百科事典(旧版)内のイーストウッド,C.の言及

【ダーティハリー】より

…アメリカ映画。クリント・イーストウッドを1970年代以降現在に至る最大の〈マネー・メーキング・スター〉に押し上げる推進力となったアクション映画の人気シリーズ。〈地上最大の拳銃〉スミス&ウェッソン44口径マグナムをひっさげ,上司の指示も法的手続もときには無視して兇悪犯を追う,荒唐無稽なまでに行動力にあふれたサンフランシスコ市警殺人課のハリー・キャラハン刑事は,イーストウッドのヒーロー・イメージの中核をなす当り役であるばかりでなく,以後の〈ポリス・アクション〉映画の刑事像の原型になったといわれるほど大きな影響を及ぼした。…

【マカロニ・ウェスタン】より

…そして逆にハリウッドの西部劇製作を刺激し(1967年にはアメリカでも37本の西部劇が製作された),作風においても大きな影響を与えた。《荒野の用心棒》に続いて《夕陽のガンマン》(1965),《続・夕陽のガンマン》(1966)でセルジオ・レオーネ監督と組んだクリント・イーストウッドClint Eastwood(1930‐ )は,売れない〈三流ハリウッド・スター〉から国際的大スターとなってハリウッドに返り咲き,《奴らを高く吊るせ!》(テッド・ポスト監督,1967),《真昼の死闘》(ドン・シーゲル監督,1969)に主演するとともに,《荒野のストレンジャー》(1972)ではみずから監督もつとめた。また,流血と大量殺戮(さつりく)の暴力描写を極限まで推し進めたサム・ペキンパーSam Peckinpah(1925‐84)監督の《ワイルドバンチ》(1969)などが,〈マカロニ・ウェスタン以後〉のハリウッド西部劇の代表的作品とみなされる。…

※「イーストウッド,C.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android