ウェールズ文学(読み)ウェールズぶんがく

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ウェールズ文学」の意味・わかりやすい解説

ウェールズ文学
ウェールズぶんがく

ウェールズ語で書かれた文学に限定される。時代区分は,(1) 英雄詩Y Gododdinを生んだ初期詩人時代 (550~1100,散文作品の出現は 10世紀) ,(2) 宮廷詩人時代 (1100~1350) ,(3) ウェールズのチョーサー,ダフィッド・アップ・グウィリムに始る黄金時代 (1350~1450,散文の伝説集『マビノーギオン』も 14世紀) ,(4) 宗教改革やチューダー王朝の英語政策の影響のみられる白銀時代 (1450~1650,近代散文の誕生は 16世紀) ,(5) 民衆詩の勃興と 18世紀新古典主義による文芸復興期 (1650~1750) ,(6) 新古典主義への反動である自由詩の時代 (1750~1900) ,(7) 外的影響と固有エネルギーの融合する第2の文芸復興としてあらゆるジャンルの花開く 20世紀,となる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android