ウシャコフ,F.F.(読み)うしゃこふ

世界大百科事典(旧版)内のウシャコフ,F.F.の言及

【エカチェリナ[2世]】より

…女帝は農業を重視して自由経済協会をつくり(1765),土地測量を行い,商工業については営業の自由を原則とした。外政ではポーランド分割と2度の露土戦争で西方と南方に大きく領土を広げたが,ウクライナと黒海北岸はルミャンツェフP.A.Rumyantsev総督とポチョムキンによってロシア化と開発・植民が進められ,黒海はウシャコフF.F.Ushakov提督などの働きでロシアの内海化した。女帝はシベリア・極東にも注意をはらい,92年にはA.ラクスマンが女帝の親書をたずさえて根室に来航した。…

【ロシア帝国】より

…日本にはラクスマンを派遣して国交を求め,中央アジアに対してはオレンブルグの基地を設けた。フランス革命で衝撃を受けたロシアは,ナポレオンの台頭で危機感を深め,提督ウシャコフFyodor Fyodrovich Ushakov(1744‐1817)のロシア艦隊が東地中海に進出し,スボロフ将軍がイタリアで善戦したが,その後対仏和平とその崩壊,アウステルリッツの戦,ティルジットの和と大陸封鎖への参加などを経てナポレオンのモスクワ遠征を迎えた。これを敗退させたアレクサンドル1世はウィーン会議でポーランド国王を兼ね,神聖同盟を提唱し,その後ウィーン体制の擁護者として振る舞った。…

※「ウシャコフ,F.F.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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