ウマル協約(読み)うまるきょうやく

世界大百科事典(旧版)内のウマル協約の言及

【ユダヤ人】より

…イスラムの成立とともに彼らはキリスト教徒とならんで〈啓典の民〉として,一定の人頭税(ジズヤ)の支払いを条件にジンミーとして支配権力の庇護のもとにおかれた。ユダヤ教徒がどこまで自由を享受できたかは地域と時代により異なり,公職に就くことを禁じたウマル協約(第2代正統カリフ,ウマル1世によるとされるが,実際には800年ころに成立したもの)にもかかわらず,イベリア半島などでは,キリスト教徒とともにユダヤ教徒もその高い文化的・経済的水準により王朝支配者に召し抱えられ,高い官職に就いた例も少なくない。逆にムワッヒド朝(1130‐1269)支配下の地域では,ユダヤ教徒が激しい迫害を受けた時期もある。…

※「ウマル協約」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android