ウラジロ科(読み)ウラジロか(英語表記)Gleicheniaceae

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ウラジロ科」の意味・わかりやすい解説

ウラジロ科
ウラジロか
Gleicheniaceae

シダ植物シダ目の1科。世界中の熱帯亜熱帯に広く分布するが,特に南半球に多い。約4属 130種ほどを含む。地上生で,根茎は長くはい,毛,鱗片がある。葉は羽状複葉で,中軸羽軸が種によってさまざまな位置で生長をやめるので,多様な分岐型がみられる。葉脈遊離胞子嚢群は葉脈の背側につき,数個の大型の胞子嚢からなる。包膜はない。胞子嚢は完全環帯,熟して縦裂する。胞子は四面体または左右相称である。

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世界大百科事典(旧版)内のウラジロ科の言及

【ウラジロ(裏白)】より

…日当りのよい,山地の乾燥した斜面に群落をつくることの多いシダ植物(イラスト)。ウラジロ科の常緑性草本。根茎は地中をはい,鱗片をつける。…

※「ウラジロ科」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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