ウルバヌス(8世)(読み)うるばぬす(英語表記)Urbanus Ⅷ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ウルバヌス(8世)」の意味・わかりやすい解説

ウルバヌス(8世)
うるばぬす
Urbanus Ⅷ
(?―1644)

バロック時代ローマ教皇(在位1623~44)。本名マッフェオ・バルベリニ。フィレンツェ名門の出身。駐仏大使、枢機卿(すうきけい)を経て、即位後親族登用により勢力拡張を図り、教皇領は史上最大となった。三十年戦争(1618~48)では中立を守ったが、親仏的とみられていた。学芸の保護に努め、聖ピエトロ大聖堂を完成し、カステル・ガンドルフォなどを造営した。新大陸布教の教育機関としてウルバヌス学院を開いた。

[橋口倫介]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android