エウゲニウス3世(読み)エウゲニウスさんせい(英語表記)Eugenius III

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「エウゲニウス3世」の意味・わかりやすい解説

エウゲニウス3世
エウゲニウスさんせい
Eugenius III

[生]? ピサ
[没]1153.7.8. チボリ
イタリア人の教皇 (在位 1145~53) 。福者。シトー会士。本名 Bernardo Paganelli。クレルボーのベルナルドゥスの著『教皇鑑』 De considerationeは,教皇となった弟子エウゲニウス3世のために書かれたもの。元老院と対立してローマを逃れ,ウィティルボで第2回十字軍の檄を発し,ベルナルドゥスに説教させた。フランス,ドイツに迎えられ,幾度か教会会議を開いて聖職者と修院制度を改革。 1149年シチリア王の支援でローマに帰還 (52以後定住) 。 53年フリードリヒ1世とコンスタンツ条約を結び,帝冠を与えて教皇領保全に関する支持を得た。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android