エクスプロイトコード(読み)えくすぷろいとこーど(英語表記)exploit code

デジタル大辞泉 「エクスプロイトコード」の意味・読み・例文・類語

エクスプロイト‐コード(exploit code)

コンピューターシステム脆弱ぜいじゃくセキュリティーホール有無を検証するための簡易プログラム。また転じて、不正アクセスなどに悪用される攻撃用プログラムのこと。エクスプロイト脆弱性実証コード

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

日本大百科全書(ニッポニカ) 「エクスプロイトコード」の意味・わかりやすい解説

エクスプロイトコード
えくすぷろいとこーど
exploit code

ソフトウェアの脆弱(ぜいじゃく)性やセキュリティホールをチェックするためにつくられたプログラムコードのこと。エクスプロイトともよばれる。

 本来はソフトウェアの弱点を検査するため使われる検証用のテストプログラムであり、セキュリティホールなどに対してどのような影響を与え、不正な動作が起きるのかを実証するために使われる。開発者は、その結果を受けて改善し、セキュリティの向上を図る。一方、エクスプロイトコードは悪用することで、システム攻撃などが簡単にできるため問題となっている。ハッカーなどによる悪意のある改変後は、破壊増殖を行うウイルスワーム(自己増殖する不正プログラム)となり、被害を出してしまうことも多い。

[編集部]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android