エゾニュウ(読み)えぞにゅう

日本大百科全書(ニッポニカ) 「エゾニュウ」の意味・わかりやすい解説

エゾニュウ
えぞにゅう
[学] Angelica ursina (Rupr.) Maxim.

セリ科(APG分類:セリ科)の多年草。茎は高さ3メートルにも達し、壮大。葉は2~3回3出羽状複葉。上部の葉は退化して赤褐色の鞘(さや)となる。花は8月、大形の複散形花序に多数つき、白色果実は広楕円(こうだえん)形、広い翼がある。山地草原に生え、中部地方以北の本州、北海道、樺太(からふと)(サハリン)、千島などに分布する。

[門田裕一 2021年11月17日]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内のエゾニュウの言及

【シシウド】より

…本州と九州の山地に分布する。エゾニュウA.ursina (Rupr.) Maxim.は海岸に近い草地に生える巨大な多年草で,茎は高さ1~3m,太さ6cmにも達する。夏に大きい複散形花序をつけ,40~60本の枝の先に,多数の小さい白い5弁の花を散形につける。…

※「エゾニュウ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android