エダムフォレンダム(英語表記)Edam-Volendam

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「エダムフォレンダム」の意味・わかりやすい解説

エダムフォレンダム
Edam-Volendam

オランダ北西部,ノールトホラント州の都市。アムステルダム北東約 20kmに位置する。エダムフォレンダムの2つの集落から成る。エダムは,中世にはゾイデル海 (アイセル湖) に面する商港,漁港造船業の町として繁栄し,1357年都市権を得たが,16世紀なかばから港が埋り,商工業機能は衰えた。聖ニコラス聖堂 (1602再建) ,市庁舎 (1737) ,旧聖母マリア聖堂の塔 (1561) ,博物館 (1895) などの古い建造物が残る。赤い食ろうで包まれたエダム・チーズの原産地で,陶器,包装材料,工具建具などの生産も行われる。フォレンダムはアイセル湖西岸に位置する漁村であったが,湖に突き出した柱上家屋や,村人の服装が画家や旅行者を魅惑し,観光地として知られた。人口2万 4968 (1992推計) 。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android