エティマシア(読み)えてぃましあ

世界大百科事典(旧版)内のエティマシアの言及

【イエス・キリスト】より

…前者は例えば〈聖母子〉(いくつもの類型がある),〈教師キリスト〉(右手で祝福のしぐさをし,左手に聖書を持ち,単独で,あるいは弟子たちに囲まれて教えを説く姿),〈磔刑のキリスト〉(受難ないし贖罪の教義を示す。聖母とヨハネその他を伴うこともある),〈勝利者キリスト〉(悪の象徴を踏まえる姿),〈審判者キリスト〉〈栄光のキリスト〉(《ヨハネの黙示録》に記された四つの生き物――天使,獅子,牡牛,鷲――あるいは天使を伴う),〈デエシスdeēsis〉(罪人たちの祈りのとりなしをする聖母とバプテスマのヨハネを左右に伴ったキリスト),〈空の御座またはエティマシアetimasia(ヘトイマシアhetoimasia)〉(〈最後の審判〉の到来を待つ場面)などである。これらは聖堂の祭室半円蓋,主円蓋,入口上部を飾る半円形のティンパヌムなど,教会の最も重要な場所を占めて,信徒に教義の重要なものを視覚的に理解させる役割を果たした。…

※「エティマシア」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android