エムデン(英語表記)Emden

デジタル大辞泉 「エムデン」の意味・読み・例文・類語

エムデン(Emden)

ドイツ北西部、ニーダーザクセン州都市北海に注ぐエムス川河口に位置する。800年ごろに建設され、貿易港として発展した。現在は自動車工業造船業の盛んな工業都市

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「エムデン」の意味・わかりやすい解説

エムデン
Emden

ドイツ北西部,ニーダーザクセン州,エムス川河口の都市。起源は 800年頃とされる。バルト海沿岸諸国との貿易港として発展。 16世紀にはオランダ独立戦争の余波で,同国の貿易も引受けて大いに繁栄したが,17世紀以降,エムス川の流路が変り,港湾機能が衰えた。 1899年,港が整備され,ドルトムント=エムス運河によりルール地方と結ばれたため,再び重要貿易港となり,現在ではハンブルクブレーメンに次ぐ地位にある。北海のタラ漁業の根拠地でもある。造船石油精製,食品加工などの工業が立地。フリージア諸島博物館などの歴史的建築物がある。人口5万 735 (1991) 。

エムデン
Emden

第1次世界大戦中,インド洋太平洋で通商破壊に従事したドイツの軽巡洋艦開戦と同時に艦長 K.ミュラー大佐の指揮下に青島 (チンタオ) から出撃し,1914年 11月9日にココス島でオーストラリア巡洋艦『シドニー』に撃破され座礁するまでに,ペナンでロシア巡洋艦1隻を撃沈するほか,26隻の連合国商船を撃沈ないし拿捕した。排水量 3650t,10cm砲 10。日本海軍も『エムデン』追跡に協力した。

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百科事典マイペディア 「エムデン」の意味・わかりやすい解説

エムデン

ドイツ北西端,ニーダーザクセン州,エムス河口の港湾都市。運河網を通じてルール工業地帯やウェーザー河口地域と連絡,石炭やスウェーデン鉱石の荷揚港。造船も行われる。13世紀以来英国との取引港,16世紀オランダ独立戦争時に大きく発展。5万2000人(2005)。

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