エンゲルマン(英語表記)Engelmann, Theodor Wilhelm

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「エンゲルマン」の意味・わかりやすい解説

エンゲルマン
Engelmann, Theodor Wilhelm

[生]1843
[没]1909
ドイツの植物生理学者。ベルリン大学教授。酸素濃度の高い場所に向って運動を起す習性をもつ細菌緑藻アオミドロとともに顕微鏡視野置き,細い光線で藻を局所的に照しながら細菌の行動を観察することで,光合成が葉緑体で起ることを実証した。葉緑素や葉緑体が光合成に必須の役割を果すことは,J.ザックスらによって以前から指摘されていたが,エンゲルマンによる上記の実験は,光合成の場を決定した点で重要である。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android