エンタープライズ・カンパニー(読み)えんたーぷらいずかんぱにー

世界大百科事典(旧版)内のエンタープライズ・カンパニーの言及

【アルドリッチ】より

…J.ルノアール《南部の人》(1945),W.ウェルマン《GIジョー》(1946),L.マイルストン《凱旋門》(1948),M.オフュルス《魅せられて》(1949),C.チャップリン《ライムライト》(1950)等々の助監督を経て,最初はテレビシリーズを作るところから始め,その早撮りのテクニックとジャーナリスティックな感覚で,野球映画《ビッグ・リーガー》(1953)からフットボール映画《ロンゲスト・ヤード》(1974)に至るスポーツ映画,《アパッチ》《ベラクルス》(ともに1954)から《ワイルド・アパッチ》(1972)に至る西部劇,《キッスで殺せ》(1955)から《傷だらけの挽歌》(1970)に至る犯罪映画,《ビッグ・ナイフ》(1955)から《女の香り》(1968)に至るハリウッドの内幕もの,《枯葉》(1955)から《ハッスル》(1975)に至るメロドラマ,《攻撃》(1956)から《特攻大作戦》(1967),《燃える戦場》(1969)に至る戦争映画,古代史劇《ソドムとゴモラ》(1961),〈ハリウッド・ゴシック〉などと呼ばれた恐怖映画《何がジェーンに起ったか?》(1962),《ふるえて眠れ》(1964),シナトラ一家の西部活劇《テキサスの4人》(1963)から好色警官の乱痴気騒ぎを描いた《クワイアボーイズ》(1977)に至る喜劇等々,手当りしだいに撮りまくった。一方では,赤狩りでハリウッドを追われることになる進歩的映画人が結成していた〈エンタープライズ・カンパニー〉に加わっていたころからの付合いで,ドルトン・トランボの脚本による西部劇《ガン・ファイター》(1960)なども撮っている。バート・ランカスター,ジャック・パランス,エディ・アルバート,アーネスト・ボーグナイン,リー・マービン,それに老女優のベティ・デービスやジョーン・クロフォードなど,歯やあごや目玉に特徴のある強烈な攻撃性のある個性的俳優たちを好んで使い,つねに対立と抗争のゲームの中であくどくルール違反をするアルドリッチ的人間模様を,ときにはグロテスクに,ときにはダイナミックに描いて見せた。…

※「エンタープライズ・カンパニー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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