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…同神が後のアッシリア帝国の国家神へと変貌していく過程は,アッシリアの政治的発展の過程と並行する。まず前13世紀ころバビロニアの神々の王であったエンリル神と結びつき,次いで前9世紀ころバビロニアの至高神アヌの父であるアンシャルAnshar神と同一視されることによって,アッシュール神はあらゆる神々の上に立つ神となり,前8~前7世紀におけるアッシリアの帝国形成の神学的基盤ができ上がった。ちなみに,バビロニア創造神話《エヌマ・エリシュ》のアッシュール出土の断片では,マルドゥク神ではなくアッシュール神がその主人公となっている。…
※「エンリル」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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