オイミャコン(読み)おいみゃこん(英語表記)Оймякон/Oymyakon

デジタル大辞泉 「オイミャコン」の意味・読み・例文・類語

オイミャコン(Oymyakon/Оймякон)

ロシア連邦東部、サハ共和国の村。インディギルカ川上流部、オイミャコン盆地内にあり、北極圏のわずかに南側に位置する。ベルホヤンスクと並ぶ北半球寒極一つとして知られる。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

百科事典マイペディア 「オイミャコン」の意味・わかりやすい解説

オイミャコン

ロシア北東部,サハ共和国東部の町。インジギルカ川に臨み,南西をベルホヤンスク山脈北西をタス・クイスタビス山脈に囲まれたオイミャコン丘陵の盆地にある。1933年2月に−67.7℃を記録し,南極を除いた世界の寒極とされる。約800人。
→関連項目寒極ロシア

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「オイミャコン」の意味・わかりやすい解説

オイミャコン
おいみゃこん
Оймякон/Oymyakon

ロシア連邦東部、サハ共和国の村。インディギルカ川上流沿岸のオイミャコン盆地に位置する。標高600メートル。北方を除いて周囲を高い山脈に囲まれ、冬季はこの地方に寒気団が停滞し、無風好天で夜は輻射(ふくしゃ)熱の放散が多く、盆地に冷気がたまるので極度に寒冷となり、ベルホヤンスクとともに北半球の寒極といわれる。1933年に零下約68℃が記録された。

[三上正利]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内のオイミャコンの言及

【寒極】より

…南半球の寒極は南極大陸の東半球部に位置し,現在ではロシアのボストーク基地(南緯78゜28′,東経106゜48′,標高3488m)での-89.2℃(1983年7月21日)が最低記録である。北半球ではロシアのシベリア北東部にあり,ベルホヤンスク(-67.8℃,1892年2月5日)と考えられていたが,精度上疑問とされ,現在ではオイミャコンOimyakon(北緯63゜16′,東経143゜15′,標高800m)での-67.7℃(1933年2月6日)が低温記録である。【山下 脩二】。…

※「オイミャコン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

靡き

1 なびくこと。なびくぐあい。2 指物さしものの一。さおの先端を細く作って風にしなうようにしたもの。...

靡きの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android